「Movable Typeの魅力」を再確認!

長年使ってきたけど、改めて自分なりにMovable Typeのいいところを考えてみました。
細かいテンプレまわりのこととかもあったりしますが、技術的により過ぎない程度では以下の感じかなと思います。

  • 静的ファイルを書き出せる
  • 書き出せるのはhtmlファイルだけじゃない
  • 管理画面を好きな場所における

静的ファイルを書き出せる

「静的ファイル」って何?って方もいるかもしれませんが、
簡単に言えば1つのファイルの中身が決まっているファイルです。
静的ファイルに対して「動的ファイル」というのもあります。
これはファイルの中身が条件などによって変わるものです。

ざっくり描いた図ですが、Movable Typeとwordpressのサイトにユーザーがアクセスした場合の図です。

Movable Typeの場合

  1. ・管理者がmt管理画面からお知らせなどの情報を入力、保存。
  2. 情報を保存すると、その情報を元にhtmlファイルが出力されます。(同時にDBにも保存されます)
    htmlファイル作るので、数秒〜数分時間がかかります。
  3. ・ユーザーはこの出力されたファイルにアクセスして閲覧しています。

ユーザーは出力済みhtmlファイルを閲覧しにくるので、サーバーに優しいです。
htmlファイルのバックアップだけで、サイトの復旧がひとまずできたりします。
以前、とあるサーバー会社でDBが消えてしまったサーバーがあったんですが、
その時、サイトの復旧をバックアップしていたhtmlファイルをアップして、
クライアントサイトをすぐ閲覧できる状態にし、一般ユーザーからは復旧したかのようにして、
裏ではDB、管理画面復旧作業をあわてずに進めることができました。
同じとあるサーバー会社で別クライアントのサイトも運用していたのですが、
こちらはwp運用だったので、DBの復旧が完了するまで、サイトの閲覧はできない状態でした。

wordpressの場合

  1. 管理者がwp管理画面からお知らせなどの情報を入力、保存。DBに情報が保存されます。
  2. ユーザーからアクセスがある度にDBから情報を取得し、html情報に整形してユーザーに送ります。
     htmlファイルは生成されません。

アクセスが多いとDBから情報取得、ユーザーに送るという一連の処理が負荷になりサーバーに優しくないです。
DBに障害が発生するとサイトの閲覧もできなくなる。

書き出せるのはhtmlファイルだけじゃない

Movable Typeで出力できるのはhtmlファイルだけではないです。
「テキストファイル」であれば基本的に何でも出力できてしまいます。

ここでいう「テキストファイル」というのはhtml含め以下のようなファイルです。

 ・csv
 ・txt
 ・css
 ・js
 ・json
 ・php
 ・cgi
 ・xml

mt管理画面で入力された情報を元に必要なファイル形式、書式で出力可能です。
なので、全ページに共通の情報を掲載したい場合などは、phpやssiでインクルードするモジュールとして出力したり、
web以外のアプリで利用するための情報を出力しておいたりできます。

管理画面を好きな場所における

Movable Typeの場合

管理画面を格納するディレクトリは公開サーバー内であれば、基本的にどこでも大丈夫です。

例えば、「https://hobomthoge.jp/」というサイトがあるとして、管理画面URLを以下の例のようにできます。
例1:「https://hobomthoge.jp/mt/」
例2:「https://hobomthoge.jp/cms/」
例3:「https://hobomthoge.jp/kanri/」
例4:「https://mt.hobomthoge.jp/」
例5:「https://cms.hobomthoge.jp/」

上記例のように特にディレクトリ名に制限などはないので、推測されにくい名称にしたり、
例4、5のようにサブドメインを切って、mt管理画面用ドメインとしても運用可能です。

よりセキュリティを意識される方は、
ステージングサーバー、公開サーバーと物理的に別々のサーバーを用意していただいて、ステージングサーバーにmt管理画面と確認サイトを設け、ステージングサーバーにmt管理画面と確認サイトを設け、公開サーバーへは必要ファイルだけを配信するプラグインを導入して運用するという方法もあります。
公開サーバーへは必要ファイルだけを配信するプラグインを導入して運用するという方法もあります。

今日はここまで。ではまた。

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